そもそも賃貸物件探すときのポイントって?【①】
そもそも賃貸物件探すときのポイントって?【①】
賃貸物件探す機会になると、場所、周りの環境、付属設備、etc・・・
となる人がほとんどですが、建物の構造を気にしたことはありますか?
騒音トラブルにつながる防音性は建物の構造でアドバンテージが出る重要な項目です。
ということで今回は建物の構造について見ていきましょう!!
物件情報に記載されている構造種別について
・木造
・鉄骨造(S造)
・鉄筋コンクリート造(RC造)
・プレキャストコンクリート造(PCa造)
※プレストレストコンクリート造(PC造)は省略
木造:柱、梁、壁下地が木で出来ている構造
鉄骨造:柱と梁が鉄骨で出来ている構造
鉄筋コンクリート造:柱と梁と壁が鉄筋コンクリート造で出来ている構造
鉄骨鉄筋コンクリート造:鉄骨の柱を鉄筋コンクリートで覆う構造
プレキャストコンクリート造:工場で製作した高品質のコンクリート部材を現場で組み立てる構造
各構造の特徴を表にすると
各項目について確認していきましょう。
防音性について、木造と鉄骨造の部屋の境界壁は壁の厚さ、断熱材、ボードの枚数で大きく変わります。隣の部屋との境界壁は鉄筋コンクリートだと防音性が高いので意識しなくて良いでしょう。
耐火性について、木造建築物や鉄骨造は耐火処理を施すのが一般的です。鉄筋コンクリート造などの表面をコンクリートで覆っているものは燃えません。火事で倒壊することもありません。
耐震性について、木造建築物は年代によって耐震性が大きく変わります。特に1981年以前の木造建築物は大地震で倒壊の危険性があるため、耐震性は×とします。
よって、1981年以降の耐震性は△、2000年以降の耐震性で〇とします。
鉄骨造における部材の変形で抵抗するため揺れに関しては弱くなりますが、耐震性は鉄筋コンクリート造と比べ遜色はありません。また、強風時でも揺れやすいので、高層階になると住み心地は悪くなるでしょう。
鉄筋コンクリート造は強度で抵抗するので、揺れに関しては強いですが、ひび割れや、欠損が出る場合もあります。鉄骨鉄筋コンクリート造は鉄骨とコンクリートのハイブリッド型で地震に強い構造です。プレキャストコンクリート造はコンクリートの管理が細かく、施工誤差が少ない鉄筋コンクリート造で地震に強い構造です。
断熱性について、木造が一番熱を伝えにくく、夏や冬の影響は少ないでしょう。鉄骨造は柱や梁が鉄骨なだけで、壁は軽量鉄骨間仕切り、断熱材充填といった内容で、断熱性は普通です。
鉄筋コンクリート造系のコンクリートは熱も冷気も吸収し、夏は暑く、冬は寒いといった特徴があります。外壁側に断熱材を吹付しますが、夜になると日中吸収した熱が室内にも放射するので暑いです。また冬になると、窓側では結露し、室内の壁紙が黒くなるカビが発生します。
費用面(賃貸費用)について、マンション工事では建築工事費を部屋の数で割ると1部屋当たりの金額が出てきます。木造は安く、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の順に工期も長くなるので、コストは高くなります。鉄骨鉄筋コンクリート造は2種類の材料を柱や梁に使うことで割高になります。
プレキャストコンクリート造は工期短縮ができますが、工場で柱・梁・壁の製作をすることで、運搬費が高くコストは割高になります。
まとめ
このことから、総合的にみると、鉄骨造と鉄筋コンクリート造の建物が多く施工されるのが現状です。防音性を優先すると鉄筋コンクリート造、防音性等気にせずコストを抑えたい方は鉄骨造といったところでしょう。
今回は建物の構造特性について紹介しました。
次回は、鉄骨造と鉄筋コンクリート造の内部と外部についてポイントと床の遮音性を紹介していきます。