そもそも賃貸物件探すときのポイントって?【②】

そもそも賃貸物件探すときのポイントって?【②】

 

前回は建物の構造特性について紹介しました。

 

今回は、鉄骨造と鉄筋コンクリート造の内部外部のポイント床の遮音性を紹介していきます。

 

 

・内部のポイント

 

 

鉄骨造の屋根下地は鉄骨下地の上、金属屋根を取り付けることが多いです。屋根下地に断熱ボードを挟みます。また、天井下地の上に断熱材を載せたりします。

 

鉄筋コンクリート造の屋根は、鉄筋コンクリートで作られます。屋根裏に断熱材吹付をします。

 

断熱材があるとはいえ、どちらも最上階はかなり暑くなる傾向があります。

 

特にフラットな屋根(陸屋根)の鉄筋コンクリート造は日中吸収した熱を夜間に放射するので、夜になっても室内はかなり暑いです。

 

また、冬になると鉄骨造、鉄筋コンクリート造ともに冷気で冷えます。特に窓側のコンクリートは結露しやすく、室内の壁紙(クロス)に黒カビが生えることもあるので、注意しましょう。

 

 

・外部のポイント

 

 

鉄骨造の場合、セメント板等のパネルを外壁材として使います。パネル間毎にシーリングを充填する構造で目地が目立ちます。

表面の仕上げは、吹付塗材が一般的で、ザラザラした手触りやゆず肌模様の仕上げが多いです。

耐用年数は短いので、マンションの外壁工事がない場合、色褪せて表面に雨垂れの跡が着きます。

 

鉄筋コンクリート造の場合、吹付塗材とタイル張りが一般的です。吹付塗材は鉄骨造と同じ特徴です。タイル張りの場合、耐用年数は長くなりますが、タイルの目地のシーリングが耐用年数短いので、外壁改修は発生します。また、タイルの割れや剥落といった事も発生する事があり、欠損に対して補修が放置されている場合は他の箇所でも発生する可能性がありますので注意しましょう。

 

 

床の遮音性

 

一般的に、鉄骨造と鉄筋コンクリート造の床は、どちらも鉄筋コンクリートで施工します。

鉄骨造の場合、鉄骨の梁にデッキプレートを載せて、鉄筋、溶接金網のどちらかを配筋しコンクリートを打設します。

一方、鉄筋コンクリート造は鉄筋コンクリートを床に施工します。

 

どちらもコンクリートを流すという点では同じですが、床の衝撃音は床(スラブ)厚が大きく関係してくるので、床厚が大きいほど遮音性が優れています。また、素材の性質で鉄骨の方が振動するので、鉄筋コンクリート造の方が上下階の振動は少なくなります。

 

 

まとめ

 

鉄骨造と鉄筋コンクリート造について内部と外部のポイントと床の遮音性について紹介しました。

どちらも比較すると欠点はありますが、鉄筋コンクリート造の方が音に関しては優秀なので、過ごしやすさは優れています。

 

次回は、賃貸物件の選び方について紹介します。